毎年11月第1日曜日に開催されている全日本大学駅伝。
箱根駅伝と出雲駅伝に並ぶ大学三大駅伝としても知られています。
全日本大学駅伝とは愛知県の名古屋・熱田神宮から三重県・伊勢神宮を結ぶ8区間全106.8km、シード校と全国8地区の選考会を勝ち抜いた25校、そしてオープン参加の日本学連選抜と東海学連選抜の合計27校がしのぎを削る大会です。
そこでここでは全日本大学駅伝の出場メンバーについて詳しく見ていきたいと思います。
出場メンバーはいつまでに確定されるのか、また大会当日のメンバー変更は何人まで可能なのかなど、ちょっとマニアックな視点からお伝えします。
いつも全日本大学駅伝を見ているけど、そこまで詳しく知らなかったなという方にも興味を持っていただけると思いますので、ぜひ最後までご覧になってみてくださいね。
全日本大学駅伝の当日変更は何人まで?ルールとその理由
それではまず、全日本大学駅伝のメンバーは大会当日に何人まで変更が可能なのか、そのルールと理由について見ていきたいと思います。
大会当日のメンバー変更は何人までできる?
大会当日のメンバー変更についてですが、補員として登録している5名のうち3名までのメンバー変更が可能です。
変更可能な時間はレース当日の午前6時10分から6時30分までの20分間となっています。
大会当日にメンバー変更が可能になっている理由
大会当日にメンバー変更が出来る一つの大きな理由としては、大会直前に体調不良になったりケガをした選手がいた場合に変更ができるようにするためです。
第45回大会までは診断書が必要とされていましたが、第46回大会からは診断書がなくても変更が可能になりました。
これはあくまで、補員と区間登録選手との変更が可能ということであり、出走区間の変更はできません
※例
○1区出走予定選手が体調不良の場合→補員選手と変更できる
×1区と2区の出走選手を変更→変更できない
全日本大学駅伝のエントリーと区間エントリーいつ発表?
それでは次に、全日本大学駅伝のエントリーと区間エントリーはいつ発表になるのか、といったところに迫ってみたいと思います。
その前に、エントリーと区間エントリーってなんだかややこしいですよね。
エントリーと区間エントリーの違いを簡単に説明すると次のようになります。
全日本大学駅伝のエントリーとは?
全日本大学駅伝に出場するチームは出場予定選手を事前に登録します。
このことをチームエントリーと言います。
1チーム最大で16名まで登録することが可能です。
全日本大学駅伝の区間エントリーとは?
区間エントリーとは、出場登録した選手を1区は誰が走るのか、2区は誰が走るのか、区間ごとに選手登録を行うことを言います。
区間登録選手は8名(8区間のため)、補員は5名です。
全日本大学駅伝のエントリー発表はいつ?
エントリーの発表は以下になります。
メンバーエントリーは例年10月中旬に登録されます。
区間エントリーは大会3日前に登録されます。
参考までに
2023年11月5日(日)に開催された第55回全日本大学駅伝は2023年10月11日に1チーム16人の選手の登録が届け出され、11月2日にメンバーエントリーを締め切り、競技者8名、補員5人が確定されました。
全日本大学駅伝のメンバー変更も戦略の一つ?
それでは最後に、全日本大学駅伝のメンバー変更は他の出場チームにとってどのような影響を与えるのか、その理由について見ていきたいと思います。
先ほどは事前に登録された選手が体調不良などの場合に補員選手と変更ができるというお話をしましたが、別の理由で変更する場合もあるようです。
それはどんな場合なのかというと、戦略的に選手交代を行うということです。
事前に登録されたメンバーが発表されれば、より具体的にチーム戦略を練ることも可能になります。
ですが、大会当日にメンバー変更が可能であるということを理由に、あえて区間エントリーさせたい選手を補員に登録して大会当日にメンバー変更するということができるのです。
もちろん、選手の体調を踏まえた補員の構成もあるでしょうし、「区間エントリーさせたい選手が複数いて決めかねている」「当日の選手の状態を見て決めたい」といった場合もあるでしょう。
監督さんによっては変更することを前提に区間エントリーを登録している場合もあるのだとか。
いかにチームのベストメンバーで大会当日を迎えられるかというのも勝利のためには大事な要素なんですね。
参考 全日本大学駅伝、主要チームの監督が展望や戦略語る 当日変更の配置・暑さ対策は?4years
全日本大学駅伝当日変更ルールまとめ
全日本大学駅伝のエントリーメンバーを当日何人まで変更できるのか、そのルールや戦略的変更などについてご紹介してきました。
予め5名まで補員を登録することができて、そのうち大会当日に変更が可能なのは3名までということが分かりました。
体調不良などによる欠員をカバーするための補員でもありますが、戦略的に補員として登録をしておいて大会当日に変更することもあるということで、とても興味深いなと感じました。
これからは補員のメンバーにも注目しながら、当日のエントリーを予想したりするのも楽しいかもしれませんね。