テレビ番組で取り上げられることも多い出雲駅伝や箱根駅伝。
駅伝をあまり良く知らないという方も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でも駅伝と付く大会もたくさんありますし、その違いについては全く分からない、そんな方も多いかと思います。
そこでここでは、出雲駅伝と箱根駅伝の違いについて簡単に解説していきます。
出雲駅伝と箱根駅伝は全日本大学駅伝と合わせて大学三大駅伝とも呼ばれている駅伝で、大学駅伝の中でも有名な大会なんですよ。
駅伝初心者さんにも分かりやすくポイントを絞ってお伝えしていきます。
出雲駅伝と箱根駅伝の違いとは?初心者にも分かるように説明!
それではまず、出雲駅伝と箱根駅伝の違いについて簡単に見ていきたいと思います。
出雲駅伝と箱根駅伝の大きな違いは区間と距離。
出雲駅伝が全6区間に対して箱根駅伝は全10区間、全長距離を比較すると約4.8倍箱根駅伝の方が長いんですね。
出雲駅伝は距離が1区間の距離が短いこともありスピード感のあるレースが特徴で、「高速駅伝」とも呼ばれています。
また、この出雲駅伝は全国区が対象となっているので、日本全国のチームの参加が可能になっています。
一方で箱根駅伝は東京箱根間を往復するとても距離が長い駅伝となっているため、2日間に渡ってレースが行われます。
そして箱根駅伝は出雲駅伝と違って出場できる大学は全国区ではなく、関東学生陸上競技連盟に加入している大学、つまり関東の大学しか参加することができません。
全国的に知名度が高い箱根駅伝ですが、実は関東のローカル大会なんですね。
次の見出しでは出雲駅伝と箱根駅伝についてもう少し詳しく見ていきます。
出雲駅伝ってどんな大会?その歴史やルール
それでは出雲駅伝はどんな大会なのか、歴史やルールなどを簡単に解説していきたいと思います。
正式名称:出雲全日本大学選抜駅伝競走
第1回開催年:1989年(平成元年)
開催日:スポーツの日(毎年10月第2月曜日)
開催場所:島根県出雲市
コース:島根県出雲市出雲大社~島根県出雲市出雲ドーム
区間距離:6区間45.1km
1区・・・8.0km
2区・・・5.8km
3区・・・8.5km
4区・・・6.2km
5区・・・6.4km
6区・・・10.2km
参加人数:1チーム選手8名
参加チーム数:21チーム
主催者:公益社団法人日本学生陸上競技連合、出雲市
主なスポンサー:富士通japan株式会社
テレビ中継:フジテレビ系列
出雲駅伝の主なルール
全6区間を1チーム6人でタスキを繋ぐ駅伝
メンバー変更は2名まで可能
・シード権
2016年までは前回大会上位3チームにシード権が与えられていましたが、現在はシード権はありません。
・外国人留学生
外国人留学生を起用する際の上限はなく、1チームに複数の外国人留学生をエントリーさせることが可能です。
・出場資格や条件
基本枠8枠+成績枠12枠の20チーム
出雲駅伝の出場校の基本枠
出雲駅伝の出場校における基本枠とは、各地区学連に1枠ずつ割り当てられているもので、北海道学連、東北学連、北信越学連、関東学連、東海学連、関西学連、中四国学連、九州学連の8枠がこの基本枠に該当します。
出雲駅伝の出場校の成績枠
基本枠の8を除いた残りの12枠が成績枠になります。
この成績枠は、前年度大会の上位12チームが所属する地区学連の数を元に配分されます。
ただし、1つの地区学連の出場枠は最大で10までとなっています(基本枠+成績枠)。
箱根駅伝ってどんな大会?その歴史やルール
それでは次に箱根駅伝はどんな大会なのか、歴史やルールなどを簡単に解説していきたいと思います。
正式名称:東京箱根間往復大学駅伝競走
第1回開催年:1920年(大正9年)
開催日:毎年1月2日~3日
開催場所:東京都ならびに神奈川県
コース:東京都千代田区大手町読売新聞社前~神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖往復
区間距離:10区間 217.1km
1区・・・21.3km
2区・・・23.1km
3区・・・21.4km
5区・・・20.8km
6区・・・20.8km
7区・・・21.3km
8区・・・21.4km
9区・・・21.3㎞
10区・・・23.0㎞
参加人数:1チーム選手10名
参加チーム数:20
前回大会上位10チーム、予選会通過校10チーム(※1)、関東学生連合チーム1(※2)
※1:5年ごとに開催される記念大会では予選会からの出場枠が拡大されることがあるため、この限りではありません。
※2:2023年までオープン参加が可能となっていた関東学生連合チームは第100回大会(2024年)では採用されておらず、今後も採用されるかは審議中となっています。
主催者:関東学生陸上競技連盟、読売新聞社
主なスポンサー:サッポロビール株式会社
テレビ中継:日本テレビ系列
箱根駅伝の主なルール
全10区間を1チーム10人でタスキを繋ぐ駅伝
メンバー変更は3名まで可能
・シード権
前回大会上位10校がシード権(翌年度出場権、予選会出場不要)を得ることが出来ます
・外国人留学生
チームエントリーは2名まで、レースに出場できるのは1名までとなっています。
・出場資格や条件
関東学生連合加盟校のうち前回大会上位10校、予選会通過10校(※1)、関東学生連合の合計21チーム(※2)。
※1:5年ごとに開催される記念大会では予選会からの出場枠が拡大されることがあるため、この限りではありません。
※2:2023年までオープン参加が可能となっていた関東学生連合チームは第100回大会(2024年)では採用されておらず、今後も採用されるかは審議中となっています。
出雲駅伝と箱根駅伝の違いまとめ
出雲駅伝と箱根駅伝の違いについて簡単にご説明してきました。
箱根駅伝は関東ローカル大会でありながら歴史も古く、2日間に渡って開催される大会規模の大きさから見てもビッグイベントなのが分かったかと思います。
そして出雲駅伝は日本全国から選ばれたチームが参加するスピード感あふれる見応えのある大会であることが分かりました。
出雲駅伝は大学三大駅伝の中でも最初に行われるということもあって、駅伝シーズンを占う大会としても注目されています。
箱根駅伝の知名度の方が高いかもしれませんが、ぜひ出雲駅伝にも目を向けてみてくださいね。