箱根駅伝の給水係には資格や条件があるの?誰でもできる?

毎年お正月に放送されている箱根駅伝、平均視聴率も高く多くの人に親しまれているスポーツの一つです。

ところで箱根駅伝には欠かせない「給水」ですが、誰が給水係を行っているか知っていましたか?

なんとなく給水係を行っているのはチームメイトなのかなっていうイメージがあるかもしれません。

もちろんチームメイトであることも多いのですが、チームメイト以外の人が給水係を行うこともあるんですよ。

給水係は誰が行ってもいいの?って思った方も多いはず。

そこでここでは箱根駅伝の給水係について、その参加資格や条件はどのようになっているのか詳しく見ていきたいと思います。

また、過去に給水係を行ったことがある意外な人についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってみてくださいね。

箱根駅伝の給水係には資格や条件があるの?誰でもできる?

それではまず、箱根駅伝の給水係は誰でもできるのでしょうか?

その資格や条件について見ていきたいと思います。

関東学生陸上競技連盟による箱根駅伝の給水要項には次のようなことが書いてあります。

「給水員は1地点につき1名とし、各チームの部員あるいは各チームが許可した大学関係者であること。 また、主催者が給水場所にて配付するビブスを必ず着用すること。 」

つまり、チームメイト以外でもチームが許可した大学関係者であれば給水係を行うことができる、ということなんですね。

必ずしも大学OBである必要もなければ、性別や年齢も問わない、ということなんです。

ですが、駅伝の選手が走るスピードは思っている以上にとっても早いんですよね。

そのため、駅伝選手と並走できるくらいの走力が必要になってきます。

では具体的にはどのような人が給水係を行ってきたのでしょうか?

次の見出しでご紹介していきます。

箱根駅伝の給水係を選手の父親がしたことも?

それでは次に、箱根駅伝の給水係として登場し、とても話題になった方をご紹介したいと思います。

それはどのような方なのかというと、第100回大会(2024年)箱根駅伝の4区で中央大学の黒岩勇弾選手の給水係を務めた黒岩弘樹さん

そう、黒岩勇弾選手の実のお父さんです。

黒岩勇弾選手のお父さんも中央大学出身で箱根駅伝を目指していたそうなんです。

しかし残念ながらその夢は叶わず、息子である黒岩勇禅選手に夢を託していました。

そして中央大学の箱根駅伝出場が決まると、黒岩勇弾選手のお父さんも指導を受けていた、そして今もなお駅伝部の監督を務める川崎勇二監督から「給水係をお前に任せる」という連絡が入ったということ。

とても粋な計らいですよね。

こうして親子で箱根駅伝に出場することが実現したのです。

このシーンはテレビでも生中継されていてSNSでも大きな感動と反響を呼んだワンシーンとなりました。

参考 45歳の父が息子の給水係に 25年の時を経て夢の箱根路駆ける 指導受けた監督からの打診に「感謝しかない」日テレNEWS NNN

箱根駅伝の給水係を現役アスリートや女子がしたことも?

それでは最後に、箱根駅伝で給水係を行った現役アスリート選手や女子選手が行ったケースをご紹介したいと思います。

さきほど第100回大会(2024年)箱根駅伝で黒岩勇弾選手のお父さんが給水係をしたというお話をしましたが、実は同大会でテレビ中継されなかった裏側でもう一つのエピソードが存在していたんです。

なんと給水係をしたのは現役ジョッキーの松岡正海騎手

松岡正海騎手はJRA(日本中央競馬会)の騎手で通算884勝もしている人気の騎手です(2024年6月現在)。

そんな松岡正海騎手が給水係を務めたのは往路の3区、ランナーは駿河台大学1年古橋希翁選手

「松岡騎手が給水係をしていたびっくりした」「松岡騎手の給水もテレビで見たかった」「G1ジョッキーが給水係なんて豪華!」という声も上がる中、なぜ松岡正海騎手が駿河台大学の給水係をしたの?という声も多かったようです。

松岡正海騎手がなぜ駿河台大学の給水係をしたのか調べてみたところ、松岡正海騎手のトレーナーを通じて駿河台大学の駅伝部との交流があったそうなんです。

古橋希翁選手とも食事をしたことがあるということで、とても親しい関係であることが伺えますね。

参考 箱根駅伝往路でJRAのG1ジョッキーが選手にサプライズ給水!「めっちゃいい顔していたので感動した」スポーツ報知

そしてもう一人、過去に女子が給水係をしたことがあるのをご存じでしょうか?

箱根駅伝は男子の競技ですから女子が給水係をするというのも何だか特殊な感じがしますよね。

箱根駅伝で女子が給水係を行ったのは第96回箱根駅伝(2020年)

復路の9区で早稲田大学の新迫志希選手に給水をしたのは当時同校の女子400mハードルで優勝経験を持つ小山佳奈選手でした。

駅伝部員だけではなく同じ大学の短距離選手も駅伝部のサポートをすることもあるんですね。

大学一丸となって戦っている感じがとても素晴らしいなと思いました。

参考 わずか数秒に魂を込める! 箱根駅伝の給水の裏側とは4years

箱根駅伝の給水係の資格や条件まとめ

箱根駅伝の給水係の資格や条件、過去に給水係を行った印象深い人についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

給水係ができるのはチームメイトだけに限らず、OB選手であったりチームと関わりが深い人であったり、大学関係者として認められた人であれば可能であることが分かりました。

みなさんもぜひ箱根駅伝の給水係は誰がしているのか、注目してみてくださいね。