都道府県別男子駅伝なぜ広島?歴史や箱根駅伝好きが注目する理由も解説!

毎年1月に行われている都道府県別男子駅伝

正式な大会名は「全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」と言い、全国男子駅伝や都道府県別男子駅伝と呼ばれていたり、広島県で開催されていることから「ひろしま男子駅伝」という愛称で呼ばれています。

そしてこの大会の大きな特徴は、1、4、5区を高校生が、2、6区を中学生が、そして3、7区は社会人または大学生が走るといったチーム構成になっているところです。

とても興味深いチーム構成ですよね。

でも都道府県別男子駅伝ってあまり馴染みがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでここでは、都道府県別男子駅伝について詳しく見ていきますね。

都道府県別男子駅伝が広島で行われている理由についても解説していきます。

都道府県別男子駅伝なぜ広島?歴史についても

それではまず都道府県別男子駅伝はなぜ広島県で行われているのでしょうか?

その歴史から見ていきたいと思います。

大会の正式名称


正式名称は「天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」といい、略称は「全国男子駅伝」、愛称は「ひろしま男子駅伝」と呼ばれています。

都道府県別男子駅伝の歴史


都道府県別男子駅伝は国内の男子陸上競技の中・長距離選手の育成を強化するため、そして駅伝競技の普及を目的として創設されました。

というのも、元々開催されていた京都新聞社主催の全国都道府県対抗女子駅伝競走大会が1992年(平成4年)に第10回大会を迎えた際に、青木半治日本陸連会長が「男子でも同様の大会ができないだろうか」と考えたのがきっかけだったと言われています。

とはいえ、当時の男子陸上競技はロードレースや駅伝大会が多く、選手の充電期間が少ない上にこれ以上全国大会を増やせば選手の強化育成にも影響が出てしまう懸念もありました。

そこで、新たに大会を増やすのではなく既存の「中国駅伝」を中止する代わりに新しい大会にすることが決定

しかしこの「中国大会」は駅伝のメッカである広島県で開催されている大会で、箱根駅伝に次いで2番目に古い大会ということもあり中止にするにあたっては非難の声も多かったそうなんです。

そんな中、1996年(平成8年)に”改革駅伝”として「全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」がスタートしたという流れがあるんですね。

このような歴史もあり、都道府県別男子駅伝は広島県での開催となり現在に至っています。

都道府県別男子駅伝の出場資格やコース・区間について


それでは次に、都道府県別男子駅伝の出場資格とコース・区間について見ていきたいと思います。

出場資格(条件)


・原則として「日本陸上競技連盟の登記登録者」かつ「日本国籍を有する男子競技者」であること

・ただし、外国籍競技者であっても日本で生まれ生活拠点を日本国内としている場合は出場することができる。

・社会人・学生競技者は「ふるさと制度」において出身中学校・高等学校所在地の都道府県から、当該年度の登録に関わらず特別に出場することができる。

・出身中学校と出身高等学校の所在地都道府県が異なる場合は、出身中学校もしくは出身高等学校のどちらかの所在地都道府県からも出場することができる。

参考 大会概要天皇盃 第29回全国男子駅伝

コース・区間

平和記念公園を出発し、平和大通り、宮島街道、JR前空駅東(廿日市市大野)を折り返したあと、平和大通り、城南通りを経由し平和記念公園前をゴールとする7区間48.0kmのコースとなっています。

1区から7区の詳細は次の通りです。

第1区 7km 平和記念公園前ー広電井口駅東
第2区 3km 広電井口駅東ー海老園交差点
第3区 8.5km 海老園交差点ー宮島口ロータリー
第4区 5km 宮島口ロータリーーJR前空駅東(廿日市市大野)折り返しーJR阿品駅南
第5区 8.5km JR阿品駅南ー広島工大高前
第6区 3km 広島工大高前ー草津橋
第7区 13km 草津橋ー平和記念公園前

参考 第29回男子駅伝大会要項 MAP天皇盃 第29回全国男子駅伝

都道府県別男子駅伝を箱根駅伝好きが注目する理由を解説してみた!

それでは最後に、なぜ都道府県別男子駅伝を箱根駅伝ファンが注目しているのか、その理由について調べてみましたので一緒に見ていきましょう。

SNSで検索してみたところ次のような投稿がありました。

・駒澤大学の鈴木伊吹選手が笑顔でゴールテープを切っている姿が見れて嬉しかった!

・全国男子駅伝は都道府県別オールスター戦みたいで面白い!

・中学生から社会人まで都道府県別チームでタスキを繋ぐエモい駅伝!

・都道府県別駅伝はテレビの視聴予約を入れて絶対見る!

など、とっても熱心な駅伝ファンの声がたくさんありました。

駒澤大学の鈴木伊吹選手は箱根駅伝(2024年)にも出場しているのですが、2区を走って惜しくも区間賞を逃しているんです。

それを知っているからこそ味わえる感動もありますよね。

また、箱根駅伝では出場が叶わなかった選手が都道府県別男子駅伝に出場することもあるので、箱根駅伝ファンにとっても見逃せない大会になっています。

そして、各地の中学生や高校生ランナーも出場しているので有望な選手をチェックする楽しみもあるようです。

都道府県別男子駅伝のように他の駅伝大会も箱根駅伝と合わせて見ていると、駅伝全体をより楽しめるようになるかもしれませんね。

もし、まだ都道府県別男子駅伝を見たことがないという方がいましたら、ぜひ次回の大会から見てみてくださいね。

都道府県別男子駅伝まとめ

都道府県別男子駅伝が広島県で開催されている理由や歴史、箱根駅伝ファンも注目している理由などを見てきました。

私も都道府県別男子駅伝をちゃんと見たことがないので、調べていてとても興味が湧きました。

毎年1月は駅伝大会がたくさんあるので見逃してしまいがちですが、忘れずにチェックしたいと思います。